【東京産化石】クモヒトデの群生を発見しました

今日は都内某所の河原で化石採集🔨

その露頭は約1,500万年前に深海だった場所。地質年代的には新生代・新第三紀です(多分)。

露頭のようす

ここで狙える化石は、なんと言っても【クモヒトデ】。東京ではおそらくこの路頭でしかお目にかかれないレア化石です。

ただし、綺麗にそれと分かるものは少なく、ほとんどがグズグズでクモヒトデ?と疑問符がつくような化石です。

今回もそれっぽいものを見つけたらラッキーだな。くらいの気持ちで一心不乱に岩を叩き続けました。

ここの路頭の良いところは、岩が薄く捲れるように剥がれるところです。

薄く割っていき、運が良いと化石が出てくるところは、コンビニの一番くじに通じるものがあります。

薄く剥がれた岩から化石が出てきます(以前採集した化石)

そんな露頭で今日も石を割っていると…

!!

今まで見たことないくらいハッキリと分かるクモヒトデが出てきました。

今日はなかなか調子が良いみたいです。

※2つでてきたのではなく、石を割った際の表と裏です。

更に石を割っていくと…

こっちはブンブクウニですね。

塊の側をよく見ると、細かいウニの外側が散らばっているのが分かります。

更にさらに石を割っていくと…

出ました!今回の大当たり。

クモヒトデの群生です。

現生のクモヒトデ類も海底で群生していることはよくあり、この化石ははるか昔にこのクモヒトデたちが生活していたようすをそのまま垣間見ることができます。

ちなみにクモヒトデ類は約5億年も前(古生代オルドビス紀)から存在する種です。恐竜よりも遥か前から命を繋いできた大先輩方に出会えた喜びと共に今回の化石採集は終了。

上はブンブクウニ、下はクモヒトデ

今回はなかなかの豊作でした!

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